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夏の怪談! スマホを修理に出すだけで逮捕される!?

夏の怪談! スマホを修理に出すだけで逮捕される!?

日本語とハナモゲラ語のバイリンガルのモンちゃんです。こんにちは。イグアナ……もといタモリが好きなので、「世にも奇妙な物語」は欠かさず観ています。

近ごろスマホ修理のお店が街中に増えて来ました。看板を見てみると「うまい・やすい・はやい」と某牛丼屋のようなフレーズ。
しかし実際に調べてみると、なんだかそれだけではないようです。というか、どうも「◯◯法」などの普段は見かけない単語がたくさん並んでいるような……?

梅雨も終わりに近づき、夏休みの予定も立て始める今日このごろ。夏は海水浴などもあり、水濡れの修理も増えると聞きます。
そこで今回はスマホを修理に出す前に一度知って欲しい、「夏の怪談! スマホを修理に出すだけで逮捕される!?」をご紹介します。

夏の怪談! スマホを修理に出すだけで逮捕される!?

スマホの修理だけで「された」という話は寡聞にして聞いたことがありませんが、類似したお話で「された」という話はちらほら耳にしたことがあります。
それもそのはず、条件が重なり合えば「人命に関わる」場合もあるからです。

大々的に言われていないのに、そんなコワイ可能性が隠れている……それがスマホ修理というものなのです。

◯◯が無いお店で修理したら、逮捕されても文句は言えない

そんな逮捕される理由があるならちゃんと言ってよ〜! と思う方もいらっしゃると思うので、答え合わせは早めに。
正解は「登録が無いお店で修理したら、逮捕されても文句は言えない」です。

「登録」とは「登録修理業者制度」への登録のこと。
この登録を済ませていないお店での修理は、違法→逮捕の可能性がゼロとは言い切れません。

それが無いと何がいけないのか?

「電波法」に抵触する可能性があるからです。
この時点でピンと来た方は、アマチュア無線などを使ったことがあるかもしれませんね(最近アマチュア無線はあまり聞かなくなりましたが……)。
私もアマチュア無線は特に齧っていないので、少し自分で調べてみました。

「電波を出すもの」には技適マーク(特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク)がついている必要があるようです。

郵便マークのパク……じゃなかった、技適マーク

これは総務省のQ&Aから引用すると、

電波法令で定めている技術基準に適合している無線機であることを証明するマーク

です。
より簡単に言うと、「ちゃんと保証された電波が出るから、君は日本国内で電波出してもいいよ」という印。
逆に言うと、これがついていないものから日本国内で電波を出したら、電波法に抵触するので、いつ逮捕されても文句は言えないわけですね。

技適マークはiPhoneにだって住んでいる

アメリカにあるApple社の製品であるiPhoneでも、ばっちり技適マークがついています。
(確認したい場合は 設定 > 一般 > 情報 > 法律に基づく情報 > 認証 の中にあります)
Androidでも日本国内で販売しているものは、だいたい付いているはずです(必ず、でない理由は後述)。

これを踏まえて「登録修理業者制度」のページを確認すると、

第三者が携帯電話端末を修理することによって、修理後の携帯電話端末(特別特定無線設備)の性能が電波法で規定している技術基準に適合するかどうか不明確になる等の点が懸念されていました。

と記載があります。
第三者とは製造業者以外の第三者、つまり「街の修理屋さん」です。
「街の修理屋さんで修理すると、技適マークをつけたときと電波が変わるかもしれないよね?」ということですね。

技適マークはかなり厳格につけていい・悪いが決まっているもの。
「疑わしきは罰する(=技適マークを外す)」方針です。
「じゃあ外せばいいじゃん」と思うかもしれませんが、技適マークがついていない製品は基本的に電波を出してはいけません。
「じゃあつけとけばいいじゃん」と思うかもしれませんが、つけてはいけないものに技適マークをつけるのもいけません。
つまりちゃんと登録修理業者制度に登録されていない修理屋さんに出すと、その時点でどうあがいてもアウトです。

登録修理業者制度」に登録済みのお店は、

登録修理業者が修理方法書に従って修理及び確認を行った特別特定無線設備は、修理後も電波法第三章の技術基準に適合していることを登録修理業者が自ら確認していることから、当該携帯電話端末に付されていた技術基準適合証明を引き続き表示することができます。

とサイト上にあるとおり、修理後のスマホに技適マークをつけたままにすることが許されています。
そもそも電波に影響が少ないところのみ修理をしていい、などのルールもあるようですね。

また、総務省ではこの登録修理業者のリスト(PDF注意)も公表しています。
登録年月日を見ると、ここ半年ほどは毎月登録修理業者が増えているようです。
裏を返せば月1〜の頻度でリストを更新するようになっている証拠ですので、「お店では登録事業者を名乗っているけれど、リストに無い!」なんていうスマホ修理業者は「怪しい」と思ってよさそうですね。

ちなみに登録料も掛かりますし、「修理方法書」が必要だったり、「修理しようとする、すべての特別特定無線設備を登録」する必要があったりしますので、コストもかなりかかるようです。
実際に取得したスマホ修理業者のひとつである、iCrackedさんブログに色々書いていましたが、電波を測る機会だけでも2,000万円くらいするそうです。
ちゃんと登録もしている中で低価格を保ってくださっている各業者様には、頭の下がる思いです……

ちなみにこんな罠も

「技適マーク」は世界基準のものではありません。
国によって「技適マーク」に相当するマークがあり、製品を使用する国ごとにそのマークを取得している必要があります。
よって、日本での販売を視野に入れていない製品は、そもそも「技適マーク」をつけていないものだと考えてください。

日本向けでもあるのでJapanの記載がある

ちなみにiPhoneは数々の国で使われているので、国ごとにマークが書かれている徹底ぶりです。

並行輸入などで入ってきた製品は、日本で使われることを想定しておらず、そもそもの「技適マーク」が無かったりします。
スマホ修理業者はいくら登録をしていても、新たに「技適マーク」をつけることはできませんので、ご注意ください。

逮捕されなくても、いつか「加害者」になるかもしれない

「技適マーク」や「電波法」など、一筋縄ではいかないスマホ修理。
コストの面でも安くは無いため、「登録していないスマホ修理業者」のほうが、街中で見かける率が高いでしょう。
「逮捕されても文句は言えない」と言いましたが、実際のところは「グレー」というほうが正しい部分もあります。
しかし、「グレーだから」と登録の無いお店に持ち込む前に、少しだけ考えて欲しいことがあります。

電波は周波数によって特性が異なり、一定の特性を持った電波の数は有限です。
それを有効に使うために、誰がどの周波数を使っていいかというルールは厳密に定められています。
これを誰もが好き勝手に使ってしまうと、既に誰かが使っている電波と被ってしまうことがあります。

「ラジオに謎の声が……」なんて怪談もありますが、実際に調べてみると、「近くでルールを無視した電波を使われていただけ」ということも少なくありません。
笑い話で済めばいいですが、電波は緊急時の通信などにも使われているのです。
例えば救急車や消防車は常に本部と無線の電波で通信しています。これに全く関係の無い通話の声が割り込んだら……何が起きるかは想像に難くありません。

「偶然」で誰かの命を奪ってしまわないためにも、スマホ修理業者はしっかりと選ぶようにしましょう。

締めのクローズ文

もしかしたら「逮捕」だけでは済まなくなるかもしれないスマホの修理。いつも使うスマホだからこそ、修理してもらうスマホ修理業者も安心できるように選びたいものです。
今回はそんなスマホ修理業者選びの一助になればと、「夏の怪談! スマホを修理に出すだけで逮捕される!?」をお届けしました。

そういえば今年は防水機能の付いたiPhone 7が出て以来、初めての日本の夏ですね。
海に持ち込んで流されるひともいると睨んでいますが、「iPhoneを探す」は海の中からも自分の居場所を教えてくれるのでしょうか?
調べてみたらなんだか変な場所にあって……から始まる怖い話が出回りそうな予感もして、2017年はインドア派としても楽しみです。

モンちゃん

モンちゃん

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iPhone 6s(3代目)

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